樹氷で有名な蔵王ロープウェイですが、実は蔵王ロープウェイの窓から、雲海を観ることもできるのです。運が良ければですが。
どのような時に、蔵王ロープウェイから雲海が観えるのでしょうか?
わかりやすく説明いたします。
雲海は、条件が整うことで発生する、自然現象のひとつです。放射冷却が起きた時に、盆地に発生します。
蔵王ロープウェイは、盆地の多い山形県にあります。地形的な要因からも、発生しやすい場所であることがわかります。
蔵王ロープウェイから西側を見下ろすと、盆地の中に、街が広がっていることが確認できます。山形県上山市です。
そしてその地形をよく見ると、山に囲まれて、盆地になっていることも確認できます。この盆地を覆うように雲海が広がります。
蔵王ロープウェイから雲海が見えやすいのは、放射冷却が起きた日の午前中です。朝に近い時間帯ほど現れやすいです。
前日の夜の空が雲に覆われていると、放射冷却は起きませんので、雲海は発生しません。
蔵王ロープウェイから雲海を観るには、前日の夜が晴れていて、気温が下がった時です。
放射冷却のことは、天気予報で確認することができますので、雲海が観えるか否かについても、誰でも予想できます。
問題は、雲海が発生するそのタイミングで、蔵王ロープウェイに乗れるかどうか?ということなのです。
蔵王ロープウェイで雲海を、見たことのある人のほとんどは、偶然、観ています。ねらって観たという人は、ほぼいません。
雲海の発生条件が揃っていることを知らず、蔵王ロープウェイの窓から外を眺めたら「雲海が観えた」という奇跡に期待しましょう。
蔵王ロープウェイは、樹氷だけでなく「雲海」も観えます。
ちなみに、雲海が発生した時は、蔵王ロープウェイだけでなく、樹氷橋からも綺麗に観えます。つまり車からも観えます。