蔵王ロープウェイは、雪が降る時期、つまり冬の間は、ずっと混雑しています。その理由は、冬が蔵王のトップシーズンだからです。
季節が冬なら、混雑しない日はありません。確実に混雑します。冬が蔵王ロープウェイのかきいれ時です。
そして、この混雑には、年間をとおして「2回のピーク」があります。
冬の普段の状態を「混雑」と定義するのならば、ピーク時は「大混雑」と定義できます。
そんな時期が、蔵王ロープウェイにはあるのです。
それは年末年始と2月です。
年末年始は、全国的に長期の連休になりますので、大混雑になることは、誰しもが容易に想像がつくと思います。
さて問題は2月です。
なぜ2月に大混雑になるのでしょうか?
2月は日本で一番寒い時期です。この寒い時期に、極寒の蔵王に、何故、わざわざ大勢の観光客が押し寄せるのでしょう。
その理由は?
樹氷が一番大きく育ち、そして綺麗に観えるのが2月だからです。素晴らしい樹氷を観ることができる時期なのです。
樹氷を観るなら、おすすめは2月です。
蔵王の樹氷は、世界的に有名な観光スポットになっています。
巨大化した、スノーモンスターを観るために、世界中から大勢の観光客が訪れます。
そしてその人達は、必ず蔵王ロープウェイに乗ります。
その結果、蔵王ロープウェイは、混雑を通り越して「大混雑」となってしまうのです。
そしてこの現象は、毎年のように起こっています。
更に昨今。外国人観光客の数は、年々増加傾向にあります。
それに比例して、混雑状況もどんどん悪化し、大混雑は、今後も続く可能性が高いと予想されています。
大混雑に巻き込まれながらも、翌年また訪れる観光客も大勢います。
いわゆるリピーターです。大混雑にめげずにまた翌年訪れてしまうほど、2月の樹氷は素晴らしいのです。
いずれ、蔵王ロープウェイの運営会社は、何らかの「混雑対策」をとることだと思います。
とにかく、想像を絶する混雑であることは、紛れもない事実なのです。
蔵王ロープウェイの閑散期は、春と夏です。駐車場も無料開放されています。
つまり蔵王ロープウェイは、1年中混雑しているわけではありません。
秋の紅葉から少しずつ人が増え、雪が振り始める12月頃から、混雑が始まります。
蔵王ロープウェイの混雑の特徴
蔵王ロープウェイの観光客の多数は、外国人です。インバウンド需要での混雑です。日本人はあまりいません。
蔵王ロープウェイには、駐車場がありますが、約200台の駐車スペースがあります。
外国からの観光客は、マイカーやレンタカーを使って、蔵王に来ることはありません。
つまり、この200台は、ほぼ日本人です。
では外国人観光客はどうやって蔵王ロープウェイに来ているのか?
大型観光バスで来ます。
蔵王ロープウェイに行ったことのある人は、ここで疑問が湧くことでしょう。
蔵王ロープウェイの駐車場には、確かに大型観光バスが停まっているけど、10台ぐらいしか停まっていません。
そうなると、外国人観光客の人数のつじつまが合いません。
蔵王ロープウェイの駐車場の、大型観光バスの駐車スペースは、10台ぐらいしかありません。
大型観光バス用の駐車場は、蔵王ロープウェイから少し離れた別な場所にあります。
それは大森駐車場です。大森スキー場に隣接した駐車場です。
その駐車場には、大型観光バスが30台程度駐車されています。外国人観光客を蔵王ロープウェイに降ろして、待機しているのです。
この大型観光バスは、旅行会社のパックツアーのバスです。
パックツアーですので、悪天候だからといって中止になることはありません。
決められた日に必ずやってきます。雨が降ろうが、ヤリが降ろうが蔵王ロープウェイにやってきます。
そしてそのピークが2月なのです。大型観光バスの台数が極端に増えます。
物理的な混雑要因
蔵王ロープウェイの、ゴンドラの台数は限られています。
ゴンドラの台数が増えない限り、現在の混雑状況は改善されることはないでしょう。
混雑状況の確認
ライブカメラですぐに確認できます。
蔵王ロープウェイにはライブカメラが設置されています。
このライブカメラを見ると、リアルタイムでの混雑状況を、確認することができます。
どうしても混雑に巻き込まれたくない人は、ピーク時期を外して、蔵王ロープウェイに行きましょう。